浪人失格

恥の多い生涯を送ってきました。徒然なるままに日々の考えを記録していきたいと思います。

夏休みと脳死〜搾取された平成最後の夏〜

夏、ナツ、さまぁ、Summer。
休み、ヤスミ、ばけぃしょん、vacation。

平成最後の夏、そして僕にとってはハタチの夏な訳です。

ゴチャゴチャの引き出しの中に鍵を投げ捨てると、どこに入れたのかわからなくなる。
引き出しは広い方がいいけど、広すぎるとなにも見つからなくなるのです。

「あんなこといいな、出来たらいいな」

この夏休みはなにをしよう。あんなことやこんなことをしよう。ウフフフフと考えてるうちに、ただ食っちゃ寝で過ごしていたら何も出来ずに夏休みは終わっている。

それに加えて医学部はうんちなのでだいたいのところは夏休みが短いです。

さらに驚くべきことに!
世の中で賢い人達だと見なされているはずの、大学の先生方でさえ、「休み」というものを理解していないらしく、夏休み中に看護実習とかそれに関する授業がありました。やすませろ。

丸山眞男が言ってたじゃないか。はぁ、いったいいつから、なんのしがらみもない休みの日という大切な時間に、海に行くだとか、山に登るだとか、旅行するだとか何かを「する」のがもてはやされるようになったのか。。。

夏休みはたしか37日ありました。そこから

都枠の三宅島研修で4日
部活の東医体もろもろで10日
学校の授業と実習で4日
夏山診療で4日

ともなると残るのは半分もありません。

学生というものは夏休みにおいては所詮小作農の身分に過ぎないものであり、搾取される身分にあるのです。

万国のプロレタリアートよ、団結せよ!

と、団結してサボタージュしたところで、革命は起こせない。留年するだけです。
学校というものには、労働組合のような対抗組織がほとんど存在しない。ただでさえ労働組合があまり機能していない日本において、学生組織は抵抗する術を持たない。しかも、自治会などに所属している生徒はいわゆる「プロ学生」であり、悪魔の手先なわけですね。


僕は、この夏をすごく楽しみにしていた。

走り幅跳びを考えてみてください。
たくさん飛ぶぞ、飛ぶぞと意気込んで助走をするじゃないですか。
でも助走しすぎて結果ラインクロス。失格している。そんな人生。

気付いたらもう1週間で授業が始まる。

僕はなにを成し遂げただろうか。

海 ◎
山 ◎
島 ◎
イカ割り ◎
花火 ◎

と、いわゆる普通の大学生が楽しみにしているものは一通り出来ました。だがそれでは物足りない。

こういうことをやって、SNSにあげることになんの意味があるのだろうか。
自分が楽しいことを周りにアピールすることは、自分が楽しいかどうか自信がないからではないだろうか。

「オレは夏休み満喫してるけど、お前は?」

はぁ、しょうもない。
僕は満喫できたのだろうか。
いわゆる大学生の楽しみと言われるものを、並べられた通りにやる。そういう脳死した夏休みを送ってはいないだろうか。


だいたいね、脳死していいのは、他人にどうしても臓器あげたくなった時だけ。


もっとしたいことがあった。そして、なによりもっと何もしなくていい時間が欲しかった。

永遠の夏が欲しかった。
(しかし、得る方法があって、留年や浪人)


時間の海を超えて飛んでゆけ。さぁ、永遠の夏の方へ。ーーーーーアンデルセン