浪人失格

恥の多い生涯を送ってきました。徒然なるままに日々の考えを記録していきたいと思います。

誰かへ捧げる浪人総括〜第2章 駿台入学から夏〜

合格者しか、友達が合格したのを心の底から祝えないという悲しい事実があります。不合格者は合格した友達を見てどこか苦虫を噛んだような顔をしてしまいますが、実際に不合格で他人を祝えなかったみたいな人は、自分の性格が悪いなどとは思い込まないでください。それはしょうがないことです。

一方で、不合格者しかできないことがあります。それは他人の不合格を喜ぶことです。合格者が不合格者の不合格を喜ぶと流石にゴミですが、不合格者ならそれができます。一年一緒にやっていこうな。という。


さて、理系は駿台、文系は河合と聞いていました。それでテキトーに決める人がほとんどです。

駿台の理系といっても、東大コースはお茶の水3号館が良いらしくて、医系コースは市ヶ谷がいいらしいです。市ヶ谷じゃなくて市谷という風にみんな誇りを持って表記していますが、予備校に誇りとか持つなやwと思うので僕は敢えて市ヶ谷と表記しています。それもこれも僕が逆張りオタクだからかもしれません。

さぁ、今年の僕を知っている人といえば「え、お前東大志望じゃね?なんで市ヶ谷行ったの?」ってなるかもしれません。

それは簡単なことで、去年落ちた時に、また来年千葉医受ければええやろ!www一年の辛抱や!という風に僕が脳死していたからです。それで駿台市ヶ谷に入学を決めました。

でも3月の終わりにフラれたので、あーじゃあ大好きな友達のサトウマサヤくん(仮名)が東大文1にいるから、僕も東大入って進振りで法学部でも行くかぁ。という気持ちで東大志望になりました。
本当にテキトーでしょ?僕の志望なんて所詮はこんなもんです。
あと、浪人生が医学部志望ってイキってるのが大嫌いだったのでその反動もあるかもしれません。逆張りオタクなので。

たまに医浪生がイキってますが、別に僕は医学部が偉いなんて思ってませんし、だからといっても所詮は志望学部関係なく浪人生じゃんと思っていました。
医学部生が他学部に対してイキってる姿を見るのは、図らずして医学生になった僕の今の立場から見ても本当に気持ち悪いと思います。

浪人が決まった後輩は、東大だとか医学部だとかの志望ではなく人間性でマウントを取れるようなビックな人間になろうという大志を抱えて生活を送って欲しいと思います。

前振りはこんなところで良いでしょうか。

ーーーーーーーー
第2章 駿台入学から夏

よく後輩に駿台って最初にテストみたいなのあるんですか?と聞かれます。あります。クラス分けにくっそしょぼいマーク式の英数国のプレースメントテストというのがあります。

なんで理系のクラス分けで理科がないんだよ頭おかしいんじゃないのか。というのがクソテストと呼ばれる所以で、僕は本当に英語力が幼稚園生な上に言語ガイジなのでこの科目では相性が悪い訳です。

クラス発表&ホームルームみたいな日に、自分がSAからSFまであるクラスのうち、SBであることがわかりました。流石に周りの知り合い、鉄緑であったり、高校同期であったりがSAな中でこれは流石に恥ずかしいと思いましたが、斜め前の席を見ると高校同期がいてびっくりしました。彼もいわゆる言語ガイジで、ネタバレをすると、理IIIに受かります。
このあとも出てきそうなので仮名として、そうだな、クポタくんとしておきましょう。

みなさんはおそらく、駿台の授業というものがどういうものか知らないでしょう。普通に8時40分ぐらいから一コマ50分の授業があって、4時間目の後昼休み、その後基本は6限で終わりますが、8の日もあります。
この変動はなにかというと、理科と社会の科目選択に依ります。従って、たとえば物化選択の人だと、水曜日の1.2限の生物の授業は出なくていい〜みたいな感じですね。
そうして授業が終わったあとは普通に放課後があって、21:00まで自習室があいています。

入学してまず驚いたことが、周りが思っている以上に勉強することです。授業なり自習室なり。僕は今まで浪人生は僕みたいにどうしようもない生活を送っていた遊び人ばっかだと思っていました。が、そんなことはありません。普通に真面目マンが落ちている世界というものに僕は驚きました。

ド鬱ながらも四月病にかかった僕は「駿台の授業は全部出る!」と意気込んで、最初の一週間だけは授業に最初から最後まで全部出ました。偉いでしょ。しかし、登校を初めて2週間目の1日目、ついに僕は高校同期との遊びの約束に乗って7.8限の政経をブッチしてしまいます。

1度ブッチしてブッチの快楽を覚えてしまったらもう次の日から起きられなくなります。僕の友達のサトウマサヤくん(仮名)は、昔鉄〇会に対して「欠席する快感を味わうために鉄に通っているまである」という発言をしていました。
今では彼は鉄〇会の講師をしていて、宿題をやってこない生徒に怒っているらしいです。彼が生徒の時?もちろんやっていませんでした。

そうしてからはもう朝の満員電車に乗るのが馬鹿らしくなって、昼に行けば良くね?となります。そうすると授業の進度は分からなくなって、その次の週からも行かなくなります。
そして昼に行くぐらいなら全休すれば良くね?ということで全休をするようになります。

先程書いたように、たしかに水曜日は1.2限は生物なので行く必要がありませんでしたが、親に朝起こされそうになるたびに「今日は生物って言ったじゃん!授業ないの!三時間目から!」といって二度寝をしていました。
一週間の平日5日のうち、いつのまにか殆どの曜日の1.2時間目が生物という扱いになりました。どんだけ生物勉強してるんだ生物選択浪人生。という感じで。

5.6月になるとほぼ出席しなくなりました。
しかも出席しても机の上で小説を読んでいたり、自分の好きなことをやっていて、後で仲良くなった友達に聞くと「ヤベぇ奴」だと思われていたようです。

予備校の授業はとにかくつまらなかった。得るものが無かった。そんな問題2秒で解説しろよ、とか解説プリント配って自習にしろとも思っていました。在学中通っていた鉄〇会の授業進行スピードが早すぎたせいでしょうか。
あと、板書をするという文化が僕には無かった。高校時代は授業で配られたプリントは全部捨てて、授業聞くやつは聞くだけ聞いてノートはとらず、期末の前だけ、真面目に板書をとっていた人のプリントを写真にとってクラウドで友達と共有してたら、ちょちょちょいとやるだけで、素行不良の僕が評定が学年1桁の4.68という謎な数値になっていました。
僕は字が汚いし見にくいのに、なんで自分で板書を取らなきゃいけないのかと思って、駿台の授業もどうせ友達が誰か板書を取ってるんだから僕は取らなくていいだろうと思っていました。

数学の授業なら、問題だけ見て、自分なりに授業中解いて、黒板で解き方だけ見て、暇な時間を本読んで過ごす。みたいな授業の受け方をしていました。そもそも受ける授業数自体がすくないんですが。

そのサボっている間なにしていたのかというと、午前中は基本寝ていて、午後は友達と遊んでいました。本当にそんな感じです。

ただ本はとてもたくさん読みました。大学に入ったら読みたいなぁと思っていた本をまとめていて、まぁ大学は入れていないけど浪人中に読めば大学の間の負担は減るだろうなぁみたいな感じで。週に少なくとも1冊は、春から受験本番の時期まで読んでいたと思います。
良かったなぁと思う本をいくつか並べたいと思うので、浪人決まって暇な人は読んでください。

・こころ(夏目漱石)
・異邦人(カミュ)
金閣寺(三島由紀夫)
・絶望名人カフカの人生論(カフカ)
・饗宴(プラトン)
痴人の愛(谷崎潤一郎)

さぁ、そうこうしている間も周りの人は勉強しています。クポタくんは年間を通じてほぼ毎日駿台に行って自習室に引きこもっていましたし、駿台御茶ノ水の方に通ってる友達は真面目に出席していました。
御茶ノ水の演習コースは少人数なのでちょっとサボるとすぐ家電が来ますが、市ヶ谷だと来ません。本当にこれに救われました。

なんで僕がこんなに遊び散らかしていたのかというと、遊んでても模試でいい判定が出るからでもあります。

浪人のA判定は現役のC判定。そんなことを友達は言っていました。現役生はまだ周回してないから伸びがあるだとか、浪人生は成績成長しないとか。そこら辺はよくわかりませんが、別に僕は直前期去年遊んでたし伸び代は無限に残っているだろうなぁというお気持ちでした。実質現役生。そう思いました。

浪人生って結局自分に甘いから浪人しているわけで、こんな感じにすぐ都合よく言い換えるもんなんです。

浪人決まった時は「四月から本気出す」といっていて、四月になったら「五月から本気出す…」といったようにドンドンずらしていきます。夏頃には「秋から本気出す」と言っていました。
ちなみに、浪人も前期までは割と話題にはなっていませんが隠れて遊んでいる高校同期も多かったですし、一個上の先輩で、前期は全ブッチしてバイトをやっていた。みたいな人もいました。
そういう人たちが受かってることを言い訳にして、僕も遊んでいました。
といっても、彼らも流石に後期から、つまり秋から本気を出す訳ですが、僕は結局受験本番までたいしてやる気が出ないわけです。お忘れでしょうが、この時期まで僕はずっと萎えています。ちなみに言うと、今も普通に萎えています。何もやる気が起きないのです。

ただ、浪人生はお金ないがちなので、遊ぼうという気があるなら、お年玉はきっちり倹約しながら使ってください。僕は後半資金繰りに大変苦労しました。
そして、二重苦といいますか、保護者の間あるいは高校の先生の間で、僕が遊びまくっているということが話題になっていたらしく、周りの目が鬱陶しいなぁということにも苦労しました。後輩が授業中「ポメダさん(仮名、僕のこと)雀荘ばっか行ってるらしいですけど大丈夫すかw」とか言うらしいです。世の中どこで誰が何を見てるかはわからないので気を付けましょう。

さぁ、浪人生は寝ててもA判定とれるということで、夏の東大実戦も夏の東大オープンもA判定でした。模試の時間を除いたら1日1時間にも満たない勉強時間という堕落した夏休みを過ごして、後期を迎えることになります。

世の中の物事は、結局最後に自分が納得出来るかどうかです。自分が最後に責任をとる以上は自分の思うようにやっていいのだと考えています。
僕は別にこの計画で受かると思っていましたし、落ちても後悔しないしその責任は自分でとる。だからこそとやかく言ってくる他人にとてつもなくイライラしていました。

浪人の高校同期(ここでは友達と言いません)も「お前は勉強してないからなぁ」みたいな感じで見放してきます。彼らにとっては自分が努力しているのに好き勝手やってる僕を目の上のたんこぶのような感じで考えていたのか知りませんが、実際合格どうこうと努力したかどうかなんて関係ないと思います。

なんで努力した人間は、努力してない人間が受かったのに文句言うのに、努力していない人間は努力した人間が受かったことを褒めなければいけないのかが意味わかりません。

友達が受かったら嬉しいし、落ちたら悲しい。それで良くないですか。

というか、努力した人が上から順に受かる世界だったら、筑駒の合格実績なんていいとこ東大3人とかじゃないんですか?そういう世界が正しいと思うなら100人は合格辞退するべき。

その点大学に行ってる高校同期は、僕が浪人しているにも関わらず、よく遊んでくれて本当に感謝しています。サトウマサヤくん(仮名)は、1度も僕に勉強しろ、とは言ってきませんでした。いつでも相談に乗ってくれました。こういう時に、人間としての器の大きさというものが出るのかな、と思います。

(第3章へ続く)