浪人失格

恥の多い生涯を送ってきました。徒然なるままに日々の考えを記録していきたいと思います。

きけ ろうにんのこえ

代々木 一郎
平成29年TDJ学園卒業。同年4月駿〇入学。御茶ノ水部隊に編入。30年3月東京にて戦死。20歳。

 

平成三十年一月三十一日 晴
 (中略)東〇大学の一学生が一浪人生を赤本で殴打し、頭蓋骨が割れて鮮血にまみれ地上に倒れた。彼の答案を足蹴にし、また「5完はマスト」等と罵声を投げつける。見るに忍びない。それを同大学の教授も冷然と見ている。五〇学長の指図らしい。冷血漢。罪なき民の身の上を思い、あの時何故後れ馳せでも良い、俺はあの浪人生を助けなかったか。自責の念が起る。予備校の友人であろう、血にまみれた男にとりついて泣いていた。しかし死ななかった。大学生が去ると立ち上がって友人に支えられながらトボトボ歩き去った。
 俺の子供は浪人生にはしない。浪人生にだけは・・・・・・合格だ、現役合格が一番だ。
(後略)