浪人失格

恥の多い生涯を送ってきました。徒然なるままに日々の考えを記録していきたいと思います。

光に吸い寄せられるイカの気持ち

この世の多くの動物は、明るいものに向かって近づいて行く習性があって、これを走光性と呼びます。

小学校の時に習うことですが、夜に電灯の周りにむらがる蛾だとかが走光性の例に当たります。

チョウチンアンコウは何故頭にチョウチンを垂らすのか。深海と言えば、しんかい6500でかつて海に潜った研究者だか技術者がインタビューで「深海での潜水を体験した後は、暗いとはあまり言わなくなった。地上では暗いと思っても何かしかの光があって、深海にはそれがない」といったような内容を語っていたような気がします。
チョウチンアンコウはそこを狙います。頭部の誘引突起で光を発することで、生物をおびき寄せて捕食するのです。

似たようなことは人間だってやっています。イカ漁をご存知でしょうか。真夜中の海に光を灯し、集まってきたイカを捕獲します。

悲しいかな。旨いんですよねイカは。暗闇の中に見つけた文字通り一筋の希望の光、そこに期待して頑張るものの、全ては罠で全部人間の手のひらの上な訳です。


世の中に多く溢れるいわゆる「釣り行為」(ひっかけという意味で)というもので、動物がほかの動物に、人間が動物に仕掛けるという例を今上げましたが、当然人間だって釣られてしまいます。

自分が今正しいと思ってとっかかろうとしていることはもしかしたら誰かに仕組まれた壮大な釣りかもしれない。でも、人間はイカでも蛾でもありませんから、自分の意志で近付くことも避けることも出来るのです!

そう、1番良くないと思うのは、イカのように全てを信じて吸い寄せられていくことももちろんそうですが、全てを罠だと思い込んで失望することではないでしょうか。全てを釣りだと疑って逃げ去ろうとするのは人間ではなくて、ミミズです。

 

ミミズは負の走光性を持っていて、決まって光から離れようとします。