浪人失格

恥の多い生涯を送ってきました。徒然なるままに日々の考えを記録していきたいと思います。

五月の読書メモ

最近何をしているのかというと本を読んでいます。別に僕が勤勉なわけではなく、空から偶然図書カードがふってきたので読みたかったなぁと思っていた本をちょっと買ってみました。

 

まず、僕の人生はまさに青木ヶ原樹海に位置しており、その磁場で方位磁針がグルグルしていたため、デカルトの「方法序説」を読みました。
正直飽きました。ガハハ!
まぁ得られるものはありました。自分が信じて決めた道のりは、特に理由がない限り変えないという彼の格率は信用に足るのかなぁと。他の内容はあまり賛同はできませんでした。
古い本や遠くの国の本を通じて異邦人の考えに寄り添ってみることは大切だし、況や旅行をや、って感じ何ですけど、異邦に長く滞在し続けると、本国に帰ってきても自分は「異邦人」になってしまうので注意しましょう。

 

次に、自分のこころが空虚だったので夏目漱石の「こころ」を読みました。これは本当に、本当に読んでよかったと思います。そして今まで読まなくて良かったと思います。今、この時に読めて最高に幸せでした。自分の人生はこの本を面白く読むためにここまでめちゃくちゃになったのかもしれません。めちゃくちゃな人間ほどこの小説は面白く感じられるのではないでしょうか。
「先生」の発言が、完全に去年の僕の思考回路と殆ど同じで、自分の考えを言語化するとこうなるのかと思いました。周りの方にはぜひ読んでもらいたい本です。そのためネタバレはしません。
ただ、ただ残念なのは、この本を読むと、自殺したくなるのです。お気をつけて。

 

そして、今月はあと谷崎潤一郎の「痴人の愛」を読みました。高校の同期が「君の膵臓を食べたい」とかいうクソみたいな小説を推していたのに腹を立ててこっちを買いました。
あらすじを話すと、主人公が自分の半分程度の年齢の娘に惚れて、自分好みに仕立てあげようと女をもらいうけて育てていくものの、だんだん女が変わっていくのです。女が家計がまわらなくなるような贅沢の限りを尽くし、ガサツな性格で家事もしようともせず高慢で周りを見下しますが、男は女が好きすぎて全てを許してしまうのです。この女は娼婦のようにたくさんの男とこっそり関係を持つようになり、一時は男が「出ていけ」といって家を追い出しますが、追い出した瞬間、自分の心の満ち足りなさに気が狂い、土下座してでもプライドを折ってでも最終的に彼女を追い求めるのです。恋の無条件降伏。
依存というかなんというか、女に心酔した男はここまでダメになるのかという話で、見ていて悲しくなりました。本当にこの主人公はダメ人間なんですけど、彼を馬鹿にできる男は恐らくなかなかいないと思います。しかもこのヒロインのナオミという人間が本当に図に乗っていて読んでいて腹が立つんですね。
とりあえず思ったのは、大正時代の作品とは思えないということと、魔性の女は怖すぎるということです。今までの知り合いの女の子は総じてワリカンを勧めてくる優しい人たちでしたが、これからの生涯で出会う美人は、いったい彼女らのように善良なのでしょうか。だいたいは美人局や宗教の勧誘かもしれません。根っからの悪人なんてわかりやすいものはこの世にはほとんどいなくて、普段善良な人が急に色々なことで悪人に変わってしまうのが怖いのです。本当に恐ろしいのです。

 

最後にとつげき東北の「科学する麻雀」、これはまだ読み終わってないので、読み終わってからレビューしたいと思います。

 

 

僕は死ぬ前に読みたいと思っている本を前もってストックしていて、暇になった時に読むんですが、死ぬまでに読みたいと思っていた本を、今読んでしまうことはどこかもったいないような気がしてしまうのは僕だけでしょうか?

 

そして僕が今一番読むべき本は、火を見るより明らかで、「鉄壁」。それは、そう。